二胡の本体は木製、通常は硬木を使っています。二胡の価格は、まず木の材質によって大きく変わります。白木を使ったものが一番安く、カリン、紅木、老紅木、黒檀、紫檀など、いろんな木を使っており、好みによって選びます。共鳴するところには、ニシキヘビの皮を張ってあります。二胡は、本当はニシキヘビの皮ですが、そのほかに、鹿や人造の皮などがあります。それらはプリントや凹凸の加工もしてあるものがあり、ぱっと見れば本物?に見えるものがあります。また、ニシキヘビでも、日本で張ったものなどは安く出回っていますが、本場のものとは張りが違うのであまりいい音は出ません。といった具合で二胡は、安いものから高級品まで何倍もの価格差と品質の差があります。初心者が購入する場合はよく見極めなければ折角買っても無駄になってしまいます。購入の際は、二胡の先生を通じて買うのが最もよいと思いますし、間違いがありません。先生が見つからなければネットで購入するわけですが、その場合は値段だけではなく、中国で有名なブランドの物を確認して購入するのが良いでしょう。
安いものと高級なものとは大まかに言いますと、高級品ほど、使用材料(蛇皮など)も良いものを使っています。ただ、高級品は、良い音はもちろん出ますが、蛇皮も厚いものを使用しており、本当の良い音にするには弾き込んでいく必要があります。初級者は、紅木、中級者は老紅木から上のものが良いでしょう。逆にあまり安い白木に染めの二胡などは、いくら初心者といえどもお勧めできません。中国ではお土産用のいわゆるおもちゃを堂々と数万円で売っている所もありますので十分注意してください。粗悪品は雑音が取れなかったり、ゆがみがあったり、反ってきたりといろんな故障が後々おきます。結局は最低ラインをクリアーすれば後は好みです。始めから高級二胡を持つと愛着もわき真剣に練習できることもありますから。